BRM123 近畿200km 報告

1月23日
ブルベ当日です。
午前五時起床。朝食をすませ、自転車を車に積み泉佐野に向かって6時に出発。忘れ物がないか心配。
1時間ほどで出発地点 泉佐野りんくう公園到着。
マーブルビーチの駐車場に車を入れる。出発地点のすぐそばです。

いい天気だ。西風が強い。前半は追い風となる。気温はそんなに低くはない。17日の試走とは格段
違う。大勢の参加者が集まってにぎやかです。やはり、中年のオヤジがおおいです。でも、若い女
もちらほらいます。

集まった方々
イメージ 1

受付風景
イメージ 2

受付と車検を受けたあと、いろいろと見て回るとどこかで見たような自転車が、特に特徴のあるバー
テープ。サイクルおやじさんの自転車のようです。お会いしたいと思うが、どなたかわからないので
様子をみることにしました。


風が強く体が冷えるので車で待機し、7時半に第一陣がスタートので5分前に行ってみるとサイクル
オヤジさんの自転車がない。スタートに並ぶ人たちを探すが見つからない。とにかくバーテープしか
特定できるものがないので、探していると、目の前にいらっしゃいました。
嫁とご挨拶させて頂きました。出発前に失礼しました。

7:30のスタートの方々
イメージ 3

ブリーフィング
イメージ 4

その後、ブリーフィング。
そしてスタート、ドキドキしながらの出発でした。
心拍数が高いです。普段では考えられない数値です。
やはり緊張しているのだと思い、HRモニターは落ち着くまで暫く見ないことにしました。

大集団での走行で始まったのですが、それは雄の山峠を越えてローソンまででした。
ローソンで休憩し、出発すると一人旅になっていました。
すると、自転車がおかしい。フロントがインナーに落ちません。
こんなことは、今までなかったことなのでパニックです。
いろいろしますが、動きません。
激坂は宇陀までないので次のCP(五條)で聞いてみようと覚悟してアウターで走ることにしました
。覚悟してしまうと気にならなくなりました。

コースコマ図に頼って走っていると、坂を登っていると下の別コースを走る集団が見えます。ブリー
フィングで今回は旧道も走っていいとの説明がありましたが、「これか?」と「坂を登らなくてもい
いじゃん。詳しく教えてくれよ」と思ってしまいました。が、実は私の印刷したコマ図は2009年のも
ので旧道の案内が載っていないものでした。(2010年のものには旧道の案内が載っている)
3回も登らなくてよい坂を登ってしまったのでした。(T_T)

2回コンビニで休憩したあと、CP1の五條病院前のKマートに到着。
そのへんにいる方々に「フロントがインナーに落ちないだけど、」と声をかけましたが、明確なこと
が分からず、<個人の責任で>というブルベの趣旨からすると、このままアウターだけで宇陀の坂を
登ることになるが、歩いてもいいやという気持ちでいくことにしました。ブルベはいろいろあるので
す。
CP1で、リュックやウエストポーチの話をした方がいました。この方は、世界チャンピオンジャー
ジを着られた方で、走る姿はとても力強く重いギアをグイグイと踏んで私を追い越していかれた方で
す。着いていこうと思いましたが、とても着いていくことができませんでした。
この方がwfdp3643さんでした。

また、コンビニの駐車場でパンク修理をしている方がいました。若そうな方だなとお見受けしました
。その方がコンビニを出発してから後ろについてこられていました。
住川南で右折し、坂を登っているときに「インナーに入らないんですよ」と声を掛けました。
その方がオルベアさんで、その後いろいろ話をしながら、古い町並みを走りました。
この方々が後半に一緒に走ることになる方々でした。

 宇陀の坂の前にコンビニで補給のためにオルベアさんと別れ、水を補給し上着を脱いで登りの準備
をして出発しました。アウターでの宇陀の坂はしんどかったです。フロント52リア27で踏みまし
た。「筋トレだ」と割り切りました。
 何とか坂を凌ぐと後ろからクラクションが聞こえ見慣れた車が追い越しました。嫁です。CP2で
のサポートに来てくれたのでした。サポートはCP以外はできません。他に出発の時も応援に来た人
はいませんでしたし、サポートらしき人も嫁くらいで、ちょっと恥ずかしいですが、実際助かりまし
た。
CP2でチェックをすませ、車の中で着替えをし、おにぎりと暖かいスープなどを食べリフレッシュ
しました。
その後、オルベアさんとwfdp3643さんと一緒の再スタートしました。出てすぐに右折して198号線に行
かなくてはならないのに二人は直進して行っているではないですか、少し後ろにいた私は「おーい、
違うよー」と叫びましたがふたりはどんどん行ってしまい、ついに見えなくなってました。ちょうど
通りかかった嫁が気をきかせて二人を追いかけてくれました。
しばらく待って戻ってきたふたりと一緒にスタートしました。
この先3人で走ることになりましたが、何か妙な連帯感が生まれていました。
wfdp3643さんがほとんど先頭を引く状況がつづきました。
ときおり、オルベアさんが遅れます。止まって待つことがありました。
実は、私の脚も一杯一杯の状況で心拍数も下がりませんでした。
五條を過ぎてからしばらく着いていけない時間がありました。
wfdp3643さんが、気を使ってくださり、ゆっくりと走ってくださっているのがわかりました。

夕日に向かって引いてくださるwfdp3643さん
イメージ 5

私も走ったこのとのない距離に突入し、登りが苦痛な状況でしたので、wfdp3643さんには「登りのな
い旧道で」とお願いしました。
体力的には限界でもう気力で走っている状況でした。やっと、ローソンの大垣内店についた時には、
日も暮れて暗くなっていました。
レシートでのチェックでしたので、水とおでんを購入しました。おでんの暖かい汁に心も体も生き返
りました。ここで、wfdp3643さん「ワイヤーを緩めたらインナーに固定されるはず」との思わぬ助言
があり、工具を取り出して六角レンチで緩めると、な、なんとインナーに落ちました。
アウターは使えませんが、この後の雄の山峠の超激坂を乗り越える事ができるかも、という希望がで
てきました。
ちょっと長い休憩の後、スタート。
ゴールが目前に迫り、結構早いペースで走ります。前の集団に追いつき10名前後の集団で走ること
になりました。が、24号の交差点で二人が信号にかかり停車し、集団と別れ3人旅へ、そして超激
坂へ突入しました。
雄の山峠にかかり、あまりの激坂に3人とも笑うしかないという異常な?状態で、苦しみながらも「
あはははは」という笑いとともに楽しく登ることができました。登りきって下りになると「もうゴー
ルだ」という感動が湧き上がってきました。
オルベアさんがなぜかここに来て超元気になり先頭を突っ走ります。
先ほどのローソンでの補給が功を奏したようです。遅れたのはハンガーノックだったのかも?
私は「のこり緊張していこう」という気持ちと「やったね」という気持ちが交錯していました。

観覧車が綺麗に見えるりんくうタウンに繋がる二つの橋を越えてゴール。やったね。\(^o^)/
11時間半手前でした。
ゴールのチェックを終えて、座り込んで用意されていたカップラーメンをすすりました。
とても美味「まいうー」でした。

迎えに来た嫁と合流し3人で記念写真を撮って、それぞれ帰途につきました。
若いと思っていたオルベアさん・wfdp3643ともに40代ということでした。
びっくりです。みんな若くみえました。

このブルベで200kmを走れたことに、感謝しています。
いろんな方々にお世話になって完走できたと思います。
ボランティアの方々、ご苦労さまでした。
特にこのお二人にはスペシャルな感謝を申し上げたいです。
ほんとうにありがとうございました。
ひとりだったら、走りきれていないかもしれないと思います。
脚はパンパンで心拍数もぎりぎりな状態だったのでした。
「ブルベは一人一人の挑戦なのだけれど、実は協力し合いながら達成するものなのだ」と感じました。
それがブルベの良さなのかもしれません。

このブルベでの反省は、写真を撮れなかったことです。
写真があまりありません。その余裕がありませんでした。
少ない写真ですが、ブルベの面白さを伝えられたらと思います。