大宇陀-吉野 雨降りポタ2009年12月23日 しょの1

先日いけなかったパン工房「のら」を目指して出発。
オー (^o^)/

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今回は、I家の奥様もご同行されました。
また、俺の一人引きかよー。(-_-) 
前回の道を通って忍坂へ、長い苦しみの後の
女寄坂峠です。

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そして、アナンダへ、
「先日は、大変でしたね。」と、
ご主人は覚えて下さっていました。

「遭難しそうでした。」とお答えしました。
突然の雪で大変な日でした。
いろいろと見ているうちに、次々とお客さんが来られ、店一杯になりました。
人気のお店なのですね。
お客さんが多い事にビックリしました。

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すぐそばに、旧家の無料の拝観所があり、その庭でパンをいただきました。前回と打って変わって、ぽかぽかの日差しのなかでの昼食でした。

 昼食後に出発の予定でしたが、酒蔵がそばにあるとのことで、「初霞」の久保酒造によりました。
創業三百何十年前の酒蔵で、その建物の素晴らしさ感服し、試飲させて頂いたお酒の味に感動しました。
おいしいお酒です。もって帰りたいけど一升瓶は無理です。

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寄り道しすぎでしたが、次の目的地、本日のメインイベントパン工房「のら」探しです。
道の駅から南進し、左に折れて坂を登ったところ大宇陀田原にありました。
小さな看板が、、、

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みたところ誰もいませんし、静かです、、、、、
「水曜日は休み」という情報を得ていましたので、
無理かなと思いながら、、、
「ごめんください」と挨拶しますと、
奥から「はーい」という声が、、、、
「今日はよろしいのでしょうか?」と聞くと
「今日はクリスマスの前で、急ぎの仕事で焼いています。少しならあります。」とのこと、、、、、

ショーケースもなし、レジもなし、店らしきものも無い不思議なパン屋です。
テーブルに焼いたパンをいくつか並べてくれました。

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見るからに朴訥(ぼくとつ)とした飾りのないパンです。
裏は焦げたものもあります。自家製の窯で焼いたものです。

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ピザ風のパンをいただきましたが、歯ごたえとハーブの香りが不思議です。
それ以上に、食べたあとの後味が素晴らしいです。
いつまでもおいしさが残ります。こんなの初めて、、、です。
飾らないパンです。でも、素敵です。
ご主人の性格も飾りがありません。
いろいろと聞きたかったのですが、シャイな性格なのでしょうか、忙しそうに逃げられます。
こんなところに、と思うわけですが、ふとまわりを見ますと、木々の景色が違います。
育っているハーブの青さが違います。
そばにある琵琶の木の勢いが違います。
みな生き生きとして生命にみなぎっている感じがします。

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ここでパンを焼きたかったと言うご主人の気持ちが分かるような気がしました。
ずっと長く訪れてみたいお店?に決めました。
ネットでも買えるみたいですが、ぜひ、その店の不思議さを訪れて感じてもらいたいお店です。

「アナンダ」は若いご主人の暖かい優しい店でした。
「のら」は素朴で朴訥としたご主人の人間味の溢れるお店です。
素晴らしいお店がこの辺境の地にあることを不思議に思います。
大宇陀の懐の深さを感じた訪問でした。